薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のほ
ほとけ神他にましまさず人よりも心に恥ぢよ天地よく知る
「仏様や神様は他にいるのではない。心の中にいるのです。他人に対して恥じるのではなく、自分の心(良心)に恥じなさい。天地神仏は全てを知っているのです。」
自分の恥ずかしい振る舞いは、他人が見ているから恥ずかしいのではありません。
自分の良心に照らし合わせて判断しなさい。
神様仏様は自分の心の中にいて、全てお見通しなのだから。
とかく人は周りの目を気にして、事の善悪を判断しがちであります。
しかし、何が善なのかは、周りの人が決めるのではありません。
人として何が正しいか、自分の良心に従って判断するものであります。
自分の悪い振る舞いを周りの人が見ていないからと言って、正当化するのは間違っています。
中には、周りで見ている人がいなくてばれなければ、誰にもわからないので、いいのではないかと考えるかもしれません。
しかし、自分の悪い振る舞いは、自分が一番良くわかっているはずです。
自分の良心を判断基準にすれば大きな間違いはしません。
そして、物事の善悪を判断するときに、自分の良心を基準にするのですが、自分だけの判断では、自分に甘い判断をしてしまう可能性があります。
この時考えなければならないのは、その判断は自分のために行ったか、周りの人のためを思って判断したかで、良心に基づいたか、エゴに基づいたかがわかると思います。
利他の心を忘れないように心掛けたいと思います。
他人に優しく、自分に厳しい人間でありたいと思います。