薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のれ
礼するは人にするかは人をまたさぐるは人をさぐるものかは
「人を敬うということは、他人を敬うことだろうか?人を卑しめるということは他人を卑しめることだろうか?」
人に対して礼を尽くすということは、他人に対して礼を尽くすとともに、自分自身に礼を尽くしているのです。
また、人を卑しめるような態度は、他人を卑しめているのではなく、自分自身を卑しめているのです。
人に対して礼を尽くすという正しい行いを実践していれば、それは自分自身を正しく導き、自分自身に礼を尽くすことになります。
一方、慢心し、他人を卑しめるような態度をとっていれば、いつかは、巡り巡って自分を卑しめることになるのです。
人は常に、他人に対して礼を尽くし、他人を卑しめるような態度をとってはいけないという戒めです。
人を敬い、天を敬い、己を制御することが重要なのです。