薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のた
種となる心の水にまかせずば道より外に名も流れまじ
「悪い噂の種となる私利私欲に塗れた行いをしなければ、悪いうわさも流れないだろう。」
私利私欲に従って悪いことをするから、道を誤り悪いうわさも流れるのです。
始めから正しい心で良いことをすれば、悪いうわさなど立つはずがないのです。
悪事千里を走るというように、悪いことをすればそのうわさはあっという間に遠くまで伝わります。
しかし、始めから人として正しい行いをしていれば、悪いうわさなど立たないのです。
特に権力を持つ人が政治を行う場合、その行いが私利私欲に立脚していれば、その悪政はすぐにうわさとなってしまいます。
権力者の立ち居振る舞いは、常に人として何が正しいかをベースに潔白でなければなりません。
これは、企業が事業を行う場合にも相通じるものがあります。
ただ単にお金を儲けるために事業を行っている企業は、いつかは淘汰されていきます。
逆に、常に消費者、お客様のことを考え事業行っている企業は、業績を伸ばし続けていっています。
世の中に大きく貢献することはできなくても、常に世のため人のためという視点で事業を続けていきたいものです。