薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のお
思ほへず違ふものなり身の上の欲をはなれて義を守れひと
「人は思わず道を間違えるものである。私利私欲を捨てて、正義を守りなさい。」
人は知らず知らずのうちに、人の道を外れてしまうことがあります。
その大きな原因は、私利私欲のために動いてしまったことがきっかけです。
私利私欲は人の道を踏み外すもとになります。
欲を離れて、常に正義を守ることを心がけていれば、人としての道を踏み外すこともないでしょう。
人は大きな決断をする際に、無意識のうちに自分のためになるように決断しまいがちであります。
しかし、自分のために決断し、為したことは周囲の人の賛同も得られません。
正義とは、世のため人のためにをベースに決断することといえるのではないでしょうか?
常に他人を思いやり、世の中の役に立つことを基本に行動していれば、周囲の賛同を得ることは難しくありません。
周囲の賛同を得られれば、事は成ったも同然です。
つまり、世のため、他人のためという、正義を守って行動すれば、周囲の人の賛同も得られて、物事はうまく運ぶということを端的に表していると思います。
自分のためを思って行ったことは、結果的に自分のためにはならず、他人のこと、世の中のことを思って行ったことは、結果的に自分のためにもなるのだと思います。
常に正義を心にとどめておきたいものです。