薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のく
苦しくとすぐ道を行け九曲折の末は鞍馬のさかさまの世ぞ
「苦しくても、真直ぐ正道を進みなさい。困難を避けて九十九折(つづらおり)のように進んでいては、暗黒に真っ逆様に落ちていくようなものだ。」
どんなに苦しくても、常に正道を進むことが重要です。
困難が大きければ大きい程、困難に立ち向かうには正道を進む必要があります。
困難を避け続けたり曲がったことを行えば、その先には暗黒が待ち受けており落ちていくだけです。
人は、困難に遭うと、始めは立ち向かおうとするのですが、大きな困難で容易に解決できないと、回避しようとしたり、邪道な方法で解決することを考え始めます。
困難を回避したり、邪道な方法で困難を解決すると、その場は何とかなったような気がしますが、根本的な解決には到りません。
そして、回避し続けたり、邪道な方法を使い続けていると、全く身動きが取れなくなるような、さらなる困難に襲われてしまうのです。
こうなると、解決は本当に困難になります。
初めの困難に遭遇したとき、正道を突き進んでいけば、困難は必ず解決できるのです。
人間は弱いものです。
ちょっと油断すると易きに流れてしまいます。
常日頃から、正道を貫くことを意識することが重要だと思います。
常に正しい心を持ち続ける努力をしていきたいものです。