薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のみ
道にただ身をば捨てんと思ひとれかならず天のたすけあるべし
「人の道を全うするためなら、我が身を投げ打つ覚悟で事に当たりなさい。そうすれば必ず天の助けがある。」
人として正しい道を進むなら、どんな困難、障壁があろうと、自分の命を懸けて突き進むべきです。
その道が正しければ、必ず天、あるいは周囲からの助けがあるのです。
奇跡という言葉があります。
本来ありえないような事象が起こった時に、奇跡が起こったといいます。
しかし奇跡は偶然に起こるものではありません。
人には、しがらみというものがあります。
このしがらみのために、人として正しい道を踏み外すことがあります。
しがらみは大きな障壁となることがあります。
しかし、このしがらみにも負けず、人として正しい道を進めば、多くの場合、さらなる困難、障壁が待ち受けています。
この困難、障壁を乗り越えるのは並大抵のことではありません。
このような状況に陥った時、正しい道を進んでいれば奇跡は起きるのです。
解決不可能と思われた困難、障壁が解決したりするのです。
でもこれは、本当は奇跡でも何でもないのです。
正しい道を進んできた人の強い意志が、困難、障壁を解決したのです。
傍から見れば、奇跡と思えることも、正しい道を、強い意志で進んできた人にとっては、必然であったりするのです。
大事なことは、客観的に見て人として正しい道を貫けば、必ず道は拓けるということです。