薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のひ
ひとり身あはれと思へ物毎に民にはゆるすこころあるべし
「身寄りのない老人や孤児などは可哀想だと思いなさい。人民に対しては寛大な心で接するべきだ。」
身寄りのない老人や孤児のように社会的弱者に対しては、慈悲を持って寛大な心で接するべきです。
いつの世も社会的弱者は存在します。
政治を行うものは、常にこのような社会的弱者に対して、寛大な心を持って接する必要があります。
社会的弱者は自分自身で生きていくことが困難であり、手助けが必要なのです。
現在の東日本大地震の被災者などは、まさにこの社会的弱者だと思います。
自然災害で大切な家族、財産を失い、自分自身では立ち直れない方々が多くいらっしゃると思います。
でも、わずかでも助けの手を差し伸べるだけで立ち直れる方々もたくさんいるのです。
自分自身だけでは、困難な将来も、多くの人々のわずかな助けで多くの人が救われるのだと思います。
上の歌のように、まずは政府が率先して被災者を救済し、我々民間人は、僅かでも自分のできることで、継続的に被災者に協力していくことで、復旧は進んでいくのだと思います。
いまこそ、共存という考え方が重要な時期だと思います。
自分にできることを良く考えていきたいものです。