薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のち
知恵能は身につきぬれど荷にならず人はおもんじはずるものなり
「知恵や芸能は身に着けても荷物のように邪魔になるよなものではない。知恵や芸能を多く身に着けた人のことを、世の中の人は尊敬し、かつ、自分のことを恥ずかしく思うものである。」
勉強や芸事に励み、技術を多く身に着けても、荷物のように邪魔になるものではありません。
芸は身を助くとも言うとおり、技術を身に着けることにより、自分自身を高めることができます。
さらに、勉強や芸事に励み、技術を身に着けた人を見て、、世の中の人は、技術を身に着けた人を尊敬し、また、自分の未熟さを恥じ入ります。
そして、同様に勉強や芸事に励み技術を身に着けることになります。
一人の努力家が、周りにも影響を与えて、切磋琢磨するという、好循環を生み出すことを端的に表しています。
努力は決して裏切らないとも言います。
日々精進し、技術を身につければ、周りの人からの尊敬も集められ、さらには自分自身が成長できるのです。
中には報われない努力もあると思われる方もいるかもしれません。
しかし、自分が最大限努力したとしても、周りの人がもっと努力していれば、周りの人の努力の方が報われるのだと思います。
自分自身の頑張りは、自分でわかりますが、周りの人御頑張りは、自分にはわかりません。
こうして考えると、努力が報われなかったのではなく、自分の努力が足りなかった可能性が高いのではないでしょうか?
努力は自己満足で終わっては意味がありません。
本当の意味で、誰にも負けない努力をすれば、報われないことはないと思います。