薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のな
名を今に残しおきける人も人心も心何かおとらん
「後世に名を残すような立派人も、同じ人間である。名を残すような立派な人の心も、我々と同じ心である。何か劣っているところがあるであろうか?」
後世に名を残すような立派な人であっても、同じ人間なのです。
その心もまた我々と同じ心なのです。
同じ人間、心を持つのであれば、努力すれば、同じように立派になれるはずであります。
世の中の立派な人をみると、自分とは全く違う世界の、全く異なる人種のように感じてしまいます。
しかし、所詮、人は人なのです。
立派な人も、多くの努力のおかげで立派になったのであり、何もしないで立派になったのではありません。
人は皆、平等なので、立派になるための努力を惜しまず、弛まぬ努力を続ければ、皆立派な人になれるのだということを説いています。
人は立派な人の前では、卑屈になり、自分とは違うと思いがちです。
しかし、同じ人なのだから、立派な人の良い所をまね、努力すれば皆立派になれるのです。
人間性を高める第一歩は、自分の尊敬する人の良い所を少しで良いので真似て行うことです。
良い行いを続けていると、いつか習慣となり、尊敬する人に一歩近づくことになります。
日々の努力が人間を成長させるのです。