トップページ > 薩摩いろは歌> 薩摩いろは歌一覧> 薩摩いろは歌のな

薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のな

薩摩いろは歌 島津日新公いろは歌 なの石碑

名を今に残しおきける人も人心も心何かおとらん

「後世に名を残すような立派人も、同じ人間である。名を残すような立派な人の心も、我々と同じ心である。何か劣っているところがあるであろうか?」

後世に名を残すような立派な人であっても、同じ人間なのです。

その心もまた我々と同じ心なのです。

同じ人間、心を持つのであれば、努力すれば、同じように立派になれるはずであります。

世の中の立派な人をみると、自分とは全く違う世界の、全く異なる人種のように感じてしまいます。

しかし、所詮、人は人なのです。

立派な人も、多くの努力のおかげで立派になったのであり、何もしないで立派になったのではありません。

人は皆、平等なので、立派になるための努力を惜しまず、弛まぬ努力を続ければ、皆立派な人になれるのだということを説いています。

人は立派な人の前では、卑屈になり、自分とは違うと思いがちです。

しかし、同じ人なのだから、立派な人の良い所をまね、努力すれば皆立派になれるのです。

人間性を高める第一歩は、自分の尊敬する人の良い所を少しで良いので真似て行うことです。

良い行いを続けていると、いつか習慣となり、尊敬する人に一歩近づくことになります。

日々の努力が人間を成長させるのです。