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薩摩いろは歌(島津日新公いろは歌)のす

薩摩いろは歌 島津日新公いろは歌 すの石碑

少しきを足れりとも知れ満ちぬれば月もほどなき十六夜のそら

「多少少なくても、満足することを覚えなさい。満月も翌日には少し欠けた十六夜の月になるではないか。」

人間「足るを知る」ことが大事です。

人間の欲望は際限がなく、満足することを知らなければ、満たされた欲望は、さらなる欲望を呼び起こし、満足することはありません。

しかし、実は欲望は完全に満たされなくても、自分が満足する気持ちを持てば、幸福感を味わうことが出来るのです。

人は大きな欲望を満たすことで幸福感を感じると考えがちですが、私は小さくても幸福感を多く感じた人が本当の幸せ者だと思います。

そして、小さな幸福感は、自分の心の持ち方で感じ方が大きく変わるのだと思います。

例えば、宝くじで百万円当たっても幸福感を感じない人もいれば、昼食においしいご飯を食べただけで幸福感を味わう人もいます。

人は、小さな幸福感を感じ続けると、心が豊かになり、さらに幸福感が高まるだろうと思います。

一方、幸福感を味わえない人は、常に渇望感に苛まれ、いつまでたっても幸福感を得られず、自分は不幸だと思い始めます。

きっと、同じ人生を歩んでも、前者は幸せな一生だったと満足して人生を終えますが、後者はいいことがない不幸な人生だったと人生を終えることになるでしょう。

同じ人生なら、前者のように幸福感を味わう人生を送りたいものです。